「軽自動車は燃費が良い」…もはや日本の常識ですよね。でも、本当にそうでしょうか?
僕もターボ付きの軽が大好きなんだけど、アクセルを踏む楽しさと引き換えに、ガソリンメーターがすごい勢いで減っていくのを見ると、ちょっと切なくなりますよね…。「あれ、また給油ランプ?」って。
実は、最近の軽自動車すべてが燃費が良いわけではありません。特に、広くて快適だったり、力強い走りを楽しめたりするモデルには、燃費が犠牲になる「ワケ」があるんです。
この記事では、単に燃費が悪い車を並べるのではなく、その裏にある理由やトレードオフを徹底解説。
そして、現在新車で買えるモデルに絞った、最新の「燃費が悪い軽自動車ランキングTOP20」を発表します。
軽自動車なのに燃費が悪い「ワケ」

「燃費が悪いランキング」と聞くと、何か欠陥があるように感じるかもしれませんが、それは大きな誤解です。ランクインする車たちには、燃費が悪くなるべくしてなっている、明確な共通点があります。その理由を知れば、きっと納得できるはずです。
理由1:重さとカタチの宿命(スーパーハイトワゴン)
N-BOXやスペーシアのような「スーパーハイトワゴン」は、まさに人気絶頂。広大な室内、高い天井、便利なスライドドアは、一度使うと手放せません。しかし、この「快適さ」が燃費には厳しいんです。
- 重い車体: 電動スライドドアや充実した安全装備など、便利な機能が増えるほど車は重くなります。1,000kgを超えるモデルも珍しくなく、重いものを動かすにはより多くの燃料が必要になるのは当然ですよね。
- 空気抵抗: 背が高く四角いボディは、走行中に大きな「空気の壁」と戦っています。特に高速道路では、この空気抵抗が燃費を大きく悪化させる一番の原因になります。
つまり、スーパーハイトワゴンの燃費は、「圧倒的な使い勝手」と引き換えに支払う「快適性のためのガソリン税」のようなものなんです。
理由2:パワーの代償(ターボエンジン)
僕も大好きなターボエンジン!660ccという限られた排気量で、坂道や高速道路でもグイグイ加速させてくれる魔法の装置です。しかし、そのパワーはガソリンを多く燃やすことで生まれます。
ターボは、空気をエンジンにギュッと圧縮して送り込むことで、排気量以上のパワーを絞り出します。つまり、「パワーを出す=燃料をたくさん使う」という、とてもシンプルな理屈。
「660ccだから燃費は良いはず」と思いがちですが、ターボが効いている間は、感覚的に1,000ccクラスの普通車のように燃料を消費していると考えた方が良いでしょう。アクセルの踏み方一つで燃費が大きく変わる、乗り手の腕が試されるエンジンとも言えますね。
理由3:安心感との引き換え(4WDシステム)
雪国やアウトドア好きにとって、4WDは絶大な安心感を与えてくれる頼もしい装備です。しかし、この安心感も燃費とトレードオフの関係にあります。
- 重量の増加: 後輪へも力を伝えるための部品(プロペラシャフトなど)が追加されるため、2WD車に比べて50kgほど車体が重くなります。
- 抵抗の増加: 部品が増える分、パワーがタイヤに伝わるまでのエネルギーロス(駆動抵抗)が大きくなります。
つまり、雪が降らないほとんどの日常走行においても、「いざという時の安心」のために、常に少しずつ燃費というコストを支払い続けている。それが4WDの宿命なのです。
燃費が悪い軽自動車ランキング!ワーストTOP20

それでは、いよいよ本題のランキング発表です!現在新車で買えるモデルを対象に、最も燃費の悪いグレード(主にターボ・4WD)のWLTCモード燃費で順位付けしました。なぜランクインしたのか、その理由を考えながらご覧ください。
| 順位 | メーカー | 車種名 | WLTCモード燃費 |
| 1 | スズキ | エブリイワゴン | 13.3 km/L |
| 1 | 日産 | NV100クリッパーリオ | 13.3 km/L |
| 1 | 三菱 | タウンボックス | 13.3 km/L |
| 1 | マツダ | スクラムワゴン | 13.3 km/L |
| 5 | スズキ | ジムニー | 14.3 km/L |
| 6 | ダイハツ | アトレー | 14.7 km/L |
| 7 | ホンダ | N-VAN | 17.0 km/L |
| 8 | 日産 | ルークス | 17.4 km/L |
| 9 | 三菱 | デリカミニ | 17.5 km/L |
| 9 | 三菱 | eKスペース | 17.5 km/L |
| 11 | ホンダ | N-BOX | 18.4 km/L |
| 12 | ダイハツ | コペン | 18.6 km/L |
| 13 | ダイハツ | タント ファンクロス | 19.6 km/L |
| 13 | ダイハツ | タント カスタム | 19.6 km/L |
| 15 | スズキ | スペーシア カスタム | 19.8 km/L |
| 16 | ホンダ | N-WGN カスタム | 20.0 km/L |
| 17 | スズキ | ハスラー | 20.8 km/L |
| 18 | ダイハツ | タフト | 21.1 km/L |
| 19 | ホンダ | N-ONE | 21.6 km/L |
| 20 | スズキ | ワゴンR カスタムZ | 22.5 km/L |
ランキング寸評(11位~20位)
- 20位:スズキ ワゴンR カスタムZ (22.5 km/L)軽ハイトワゴンの元祖。ターボ・4WDでもこの燃費は立派。
- 19位:ホンダ N-ONE (21.6 km/L)走りの楽しさを追求したRSグレード。燃費より楽しさ優先!
- 18位:ダイハツ タフト (21.1 km/L)ガラスルーフが魅力のSUV。ワイルドさと引き換えの燃費。
- 17位:スズキ ハスラー (20.8 km/L)遊べる軽の代表格。マイルドハイブリッド搭載でもターボ・4WDはここまで。
- 16位:ホンダ N-WGN カスタム (20.0 km/L)質感と走りのバランスが良い一台。力強さを選ぶと20.0km/Lに。
- 15位:スズキ スペーシア カスタム (19.8 km/L)スーパーハイトの優等生も、ターボ・4WDの重装備では20km/Lを切ります。
- 13位(同率):ダイハツ タント (19.6 km/L)ミラクルオープンドアが唯一無二。この利便性のためなら納得の数値。
- 12位:ダイハツ コペン (18.6 km/L)軽唯一のオープンスポーツ。燃費を語るのは野暮というもの。
- 11位:ホンダ N-BOX (18.4 km/L)絶対王者N-BOX。広さと豪華装備の代償がこの燃費。でも売れる理由は他にあり!
ランキング寸評(TOP10)
- 9位(同率):三菱 デリカミニ / eKスペース (17.5 km/L)大人気デリカミニ。タフな世界観と引き換えなら、この燃費も許せちゃいます。
- 8位:日産 ルークス (17.4 km/L)上質な内外装と先進技術が魅力。スーパーハイトの宿命には逆らえず。
- 7位:ホンダ N-VAN (17.0 km/L)仕事も遊びも本気なN-VAN。重い荷物を積むためのタフな設計が燃費に影響。
- 6位:ダイハツ アトレー (14.7 km/L)レジャー特化の「第3の居場所」。全車ターボで割り切った設計が潔い!
- 5位:スズキ ジムニー (14.3 km/L)燃費が悪いのはもはや名誉の勲章。悪路走破性のためにすべてを捧げた孤高の存在。
ジムニーの燃費?オフロードを走れば地球が動くから実質ゼロカロリー理論!…なんてね!でもそれくらい魅力的な車なんです。
- 1位(同率):スズキ エブリイワゴンと兄弟たち (13.3 km/L)不名誉なワースト1位は、積載能力を極限まで追求したキャブオーバー型の4台。重い車重、最大の空気抵抗、ターボ、4WD、そして燃費に不利な4速AT…と、燃費が悪くなる役満状態。しかし、この広大な空間は他の何にも代えがたい絶対的な価値です。
人気でも燃費が悪い軽自動車がある

ランキング9位のデリカミニについは、見積もり記事を公開しています。タフな見た目で大人気ですが、燃費はライバルと比べてどうなのでしょうか?
スーパーハイトワゴン 燃費比較(ターボ・4WDモデル)
| 車種名 | WLTCモード燃費 |
| 三菱 デリカミニ | 17.5 km/L |
| ホンダ N-BOX | 18.4 km/L |
| ダイハツ タント | 19.6 km/L |
| スズキ スペーシア | 19.8 km/L |
表を見ると、デリカミニはライバルより燃費が悪いことがわかります。しかし、これはデリカミニが燃費だけを追い求めていない証拠。大径タイヤや専用サスペンション、そして何よりあの唯一無二のデザイン。これらは燃費と引き換えに手に入れた「特別な価値」です。
燃費の数値を少しだけ犠牲にしてでも、最高の「スタイル」と「所有感」を得る。デリカミニを選ぶとは、そういうことなのです。
よくある質問(Q&A)
Q1. 燃費が悪い軽自動車、少しでも燃費を良くする運転方法は?
A1. 「急」のつく運転を避けるのが基本です。急発進、急加速、急ブレーキは燃料を無駄遣いします。特にターボ車は、アクセルをじわっと踏み込み、ターボを過剰に効かせないように走るだけで、燃費はかなり改善されますよ。
Q2. なぜATよりMTの方が燃費が悪い車種があるの?
A2. N-VANやジムニーが該当しますね。これは、最近のCVT(無段変速機)が非常に効率良く作られており、常にエンジンが最も燃費の良い回転数を保てるからです。一方、MTや旧来のATは、ギアが固定されているため、CVTほど緻密な制御ができず、燃費で不利になることがあります。
Q3. 中古で燃費の悪い軽自動車を買うのはアリ?
A3. もちろんです!燃費が悪いと言っても、普通車と比べれば維持費は格段に安いです。燃費という一つの性能にこだわらず、その車が持つデザインや走り、使い勝手など、あなたが本当に気に入ったポイントを優先して選ぶ方が、満足度の高いカーライフを送れますよ。
コストを減らしたいんだけど、どうすればいい?
- 軽自動車は工夫すると高く売ることができて次の車を買う負担が減らせます。
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まとめ:燃費が悪い軽自動車あるけどダメではない
ここまでランキングを見てきて、「やっぱり燃費が悪い車はダメだな」と思いましたか?
もしそうなら、それはもったいない!
今回ランクインした車たちは、決して「欠陥車」ではありません。むしろ、燃費という物差しだけでは測れない、強烈な個性と専門性を持った「特別な車」たちです。
- ジムニーは、道なき道を行くための走破性。
- エブリイワゴンは、人や荷物を満載するための広大な空間。
- コペンは、日常を忘れさせてくれる運転の楽しさ。
彼らの燃費が悪いのは、その特別な「得意ワザ」を磨き上げた結果にすぎません。
結局のところ、大切なのはカタログの燃費ではなく、その車があなたの生活をどれだけ豊かに、楽しくしてくれるか。最終的に大事なのは、そこだと思いませんか?

